プロフィール
住まい:埼玉県
性別 :男
甲州街道一人旅09(JR青柳駅・金澤宿から) ― 2015年09月26日 13時36分47秒
■金沢宿(JR青柳駅)-->上諏訪宿
ようやく3日目でいい天気になった。車を青柳駅まで移動、駅前の自由駐車場に車を止め5時40分出発。まだ薄明かり、今日は早めに家に帰る予定だ、そこで茅野駅前を過ぎて3Kmくらい先、国道から旧道に入るあたりまで行きバスで駅まで戻る。残りは11月に女房と歩く予定、既に勝沼ぶどうの丘に予約をしてある。
ところが諏訪市上原付近で戻りのバスの時刻を確認する。なんと今日はバスは全て運休(土日は全運休)ではないか。事前調査で時刻表の確認が不十分だったことを悔やむ。上諏訪駅か茅野駅までどうしても歩くしかない。戻るのも癪なので、もし上諏訪駅まで行ったなら残りは6Kmばかり、たったそれだけ歩くためにまた下諏訪に来るのも馬鹿らしい。中山道一人旅でで数回着ている。
と言うことで、アシがかなり痛くなってきて少し引きずりながらではあったが、今日で下諏訪宿まで甲州街道完歩となった。
●JR青柳駅->金沢宿->上諏訪宿(2015-09-26)
青柳駅を出て国道20号線に向う。国道を歩くこと6,7分で金澤宿。宿場の面影はほとんど無い。
茅野市金沢:金澤宿本陣跡
大きな旧家の前、大きな石があってそこにチョコンんと馬つなぎ石があった。今回初めて発見、韮崎宿では、行きつ戻りつしながら探したが見つけることが出来なかった。
茅野市金沢:馬つなぎ石
甲州街道一人旅で最初に発見した小さな御柱。諏訪地方に入ったことを感しさせる。この地方ではどんな小さな祠や神社でも御柱がある。中山道でも諏訪に入るとそうだった、小さな祠、神社にも4本の柱があった。
茅野市矢野口:常夜灯と御柱のある小さな祠
茅野市宮川、静かな農道を行く。この辺りでは稲刈りには少しはやいのか。左側、川の向こうをJR中央線が通っている。
茅野市向ヶ丘:田園風景
茅野駅南を通過すると巨大な鳥居がある。諏訪大社上社の大鳥居だ。上社前宮までは2Km、上社本宮までは3Km以上先になる。諏訪大社の4宮の内、前宮だけまだ参拝したことが無い。何年前か忘れたがバスツアーで高遠の桜を見に行った帰り、前宮の前を通りガイドさんがあれは前宮の鳥居だと説明したのを思い出す。
茅野市茅野:諏訪大社上社の大鳥居
●上諏訪宿->下諏訪宿(2015-09-26)
足の豆も右ヒザのお皿もかなり痛くなってきた。諏訪市に入ってから旧道は山すそを進む。道の真中に大きな道標がある。割れてしまい交換したのだろうか、火を入れる部分のみが新しい。
茅野市上原:道の中にある道標
10時少し前、諏訪市街地に入る。酒蔵が数軒続く、まだ飲んだことがないが、「真澄」は有名だ。向って右側は小奇麗な庭園、その奥に店があって販売もしているようだったが、まだ開いていない。
諏訪市本町:蔵元
上諏訪宿は問屋場が本陣を兼ねていたとか。問屋場跡も本陣跡も確認できず。諏訪一丁目交差点から旧国道と分かれ再び山側に入る。旧道は、ゆるやかだが上ったり下ったり山すそを行く。
諏訪市高木:橋本屋茶屋跡
これまで家並みや茂みがあって諏訪湖が良く見えなかったのだが一望できるところに出る。嘗ての旅人もこの眺めを見て旅の疲れをを癒したのか。現代では手前に電線や家並があってあまり美しいとはいえない。昔の風景を頭の中で描いてみる。
諏訪市高木:諏訪湖一望
諏訪大社下社秋宮到着。ここまで来たからには本殿参拝、ちょうど12時。本殿では結婚式をしていた。
下諏訪町:諏訪大社下社秋宮
秋宮から200mくらいで中山道との合流地。下諏訪宿本陣岩崎家はもう少し先にある。合流地碑から少し戻り中山道を通って数百メートル先の下諏訪駅に向う。
下諏訪町:甲州街道中山道合流地碑
100mも行って大社通りに出るところの広場、以前は御柱のモニュメントがあったところに高札場が新しく出来ていた。
下諏訪町:高札場モニュメント
JR下諏訪駅から12時50分青柳駅まで電車で戻る。そのあと、折角なので帰り道にある甲斐市篠原地区を尋ねてみた。家に着いたのは19時。
食料費など:食料。飲料(650円)
里程、万歩計:JR青柳->下諏訪(13.8Km:22180歩)、上諏訪宿->下諏訪宿(5.8Km:9269歩)
甲州街道一人旅08(道の駅「はくしゅう」・台が原宿から) ― 2015年09月25日 13時23分07秒
■道の駅「はくしゅう」-->金沢宿(JR青柳駅)
昨夜からの雨が明るくなる少し前から大雨に変わった。本来なら6じころ出発する予定だったのだが、天気が回復するのを待つことにする。8時30分少し小雨になってきたので出発。時おり強くなったりして、結局今日も雨は昼過ぎまで止まずで靴もずぶぬれの1日であった。
●道の駅「はくしゅう」->教来石宿(きょうらいし)->蔦木宿(2015-09-25)
北杜市台が原:台が原宿から教来石宿へ、田園風景
道の駅を出て昨日の旧道に戻る。程なく集落を出てゆるい坂に地を下る。天気が良ければ八ヶ岳が望めると思うのだが。釜石川の河岸段丘にできた田園風景、この雨で収穫できない稲穂が心配だ。大きな蒸留塔が見えたので国道に駆け上がって写真に撮った。
北杜市白州町:国道わきに大きな蒸留塔のモニュメント
旧道は何度か国道交差しながら進む。教来石宿本陣葛西家は国道に面している。大きな屋敷で南側は広い空き地で駐車場になっていた。本陣を過ぎて少し進み郵便局のところで右(枡形とおもう)に国道を離れる。
北杜市教来石:教来石宿本陣
旧道は釜無川の水田より20m位高い1段上の段丘を行く。対岸には韮崎から続く七里岩がまだ続いている。
北杜市山口:田園風景
何度か国道と交差するが国界橋を渡ると長野県に入り、富士見町下蔦木集落。国道を離れて坂を上る。下蔦木集落を抜け急な坂を国道に出て300くらい戻った「道の駅、蔦木宿」で昼食。
長野県富士見町:道の駅「蔦木宿」
1時間ほど休憩し、1Kmくらい国道を進む。今度は上蔦木集落になりここいらが蔦木宿になる。
蔦木宿は、南の枡形、北の枡形ともがはっきり残っている。12時25分本陣跡着。メイン道路が今の国道20号だ。両側に歩道もあるので、家々は当時より道幅分下がっているはず。古い家ばかりではないが、家々に旧屋号が掲げている家が多く、その名前を読むだけで楽しませてくれる。
長野県富士見町:蔦木宿、屋号
●蔦木宿->青柳駅(2015-09-25)
旧道から坂を下りながら国道に向う。前方の信号機のところで自転車に乗って信号待ちをしている人を見つけた。信号機に近づいてみると外国人だ。何処から来たのか尋ねるとイタリーだという。更に今日は何処からかと聞いてみると甲府からで諏訪まで行くのだという。自転車はマウンテンバイクのようだったが、電動アシストがついていた。長野県に入ったがここからまだ暫くは上りが続く。
長野県富士見町瀬沢:イタリア人青年
信号機で反対側に渡るり瀬沢橋、橋を渡ると旧道は右手の坂を上りながら瀬沢集落に進み、富士見駅近くまでの数キロは国道と交わらない。道路工事などの事情があったであろう。嘗ては道中所々に離れてあったと思う石仏、道祖神、庚申塔、二三夜塔などが一箇所にまとめられているところが何箇所もあった。
新しい道祖神があった。
長野県富士見町原の茶屋:道祖神
雨でなければもっと鮮やかであった。
長野県富士見町:アルビヤ通り
右ともも残っている一里塚は甲州街道で初めてだったと思う。
長野県富士見町御射山:一里塚(左右1対在り)
富士見近くで一度国道に出た後、再び山道に入り、ようやく最高地点965mで諏訪地方(茅野市)に入る。この辺りは山道と行って急な上り下りでもなく集落もある。
峠を越えて2時間位で青柳駅が遠くに見えた。16時15分青柳駅着。
茅野市青柳:国道20号とJR中央本線青柳駅
青柳駅から16時49分の電車で韮崎駅戻り、韮崎で1時近くバス待ち、18時25分のバスで道の駅「はくしゅう」に着いたのは19時10分。真っ暗。車を移動して今日の泊まりは道の駅「蔦木宿」。道の駅に風呂がついているのはありがたい。
●データ
アルバム:甲州街道一人旅08<--クリック
費:JR(青柳駅->JR韮崎駅:760円)、バス(JR韮崎->道の駅「はくしゅう」:850円)、車(道の駅「はくしゅう」->道の駅「蔦木宿」:10km
食料費など:蔦木温泉(600円)、食料。飲料(2350円)
里程、万歩計:道の駅「はくしゅう」->教来石宿->蔦木宿(8.8Km:17271歩)、蔦木宿->青柳駅(11.4Km:22035歩)
甲州街道一人旅07(JR塩崎駅・韮崎宿から) ― 2015年09月24日 12時16分54秒
■韮崎宿(JR塩崎駅)-->道の駅「はくしゅう」
当初の計画では6月ころには下諏訪宿に着くつもりであった。義父の体調がすぐれず入院したり、亡くなるなどして夏が来て5ヶ月ぶりの一人旅。9月始めに予定したがこれが台風(関東・東北水害をもたらす)でだめ、仕事の都合もあってようやく実行しようとしたら雨の天気予報では、今週も天気予報では雨模様だが少し無理しての実行。
●JR塩崎駅->韮崎宿(2015-09-24)
家を4時45分出発16号で八王子へ、八王子ICから高速に入る勝沼ICまで行く。国道20号(甲州街道)JR塩崎駅まで行き、近くにあるスーパーアピタの駐車場に車を置く。8時45分歩き初め。駐車場前の国道20号バイパスを渡って、塩崎駅前の県道6号の旧甲州街道に進む。10分程で国道に合流するも旧甲州街道へ。
写真:朝のうちだけ富士山が見えた
JR中央本線に沿って市街地に入る、韮崎市内は電柱が地中化されスッキリした街並みが続く。10時25分韮崎宿到着。本陣跡が見つからない。商店に入って本陣跡を尋ねると少し戻ったところだと教えてくれる。千野眼科医院の前に本陣址碑が経っていた。その先更に戻って脇に入ったところが一橋家跡で大きな敷地の一角に説明板と石碑がある。敷地内に韮崎商工会議所がある。
韮崎宿:古い商家、井筒屋醤油店
韮崎宿:千野眼科前、本陣跡の碑
韮崎宿:韮崎市商工会、一橋陣屋址碑
通りに戻って道路の向かい側に小林一三の生家跡がある。石和宿では小林の屋敷跡と言う所があって小林公園となっていた。また先日、NHK放送90年ドラマで小林一三のことを放映があったので見た。
韮崎宿:にらさき文化村、小林一三翁生家跡碑
ガイドブックでは馬つなぎ石があるはず、何度か戻ったりしながら探したが見つからず残念。どこかに移されてしまったのか?。
●韮崎宿->台ケ原宿(道の駅はくしゅう)(2015-09-24)
韮崎市:七里岩
韮崎市宿を出てると右手には断崖が延々と続く。桐沢橋で国道20号に出る。このまま国道を進むのも甲州街道(甲州街道分限絵図)のようだが、ここから釜無川を渡り対岸の県道12号を進むことにする。柳沢橋を渡るころから雨が降ってきたので持参したカッパを着る。雨は涼しくて歩きやすいのだが図がボロボロになってしまうので困る。
韮崎市:釜無川と柳沢橋
柳沢橋を渡って県道12号に入ると車が殆んど来ないので歩きやすい。道に迷ったりしながら、更に山すその道を進む。現在地を見失うこともあったがようやく内藤ハウスという工場が前方に見えたので今居る場所がようやく把握できた。
現在地が確認できたので小武川大橋をすぎて国道に戻ることにする。看板があって、神代桜が2km先きだという。どうも予想していないところを歩いているようだ。国道を少し歩くと北杜市牧原の交差点。
国道20号の大武川橋を渡り再び旧道にはいり、万休寺の舞鶴松を目指す。。
北杜市:万休院の舞鶴松
万休寺を出て今度は急な坂を下って再び国道20号に向かう。旧道はそのまま20号を渡りって上三吹集落に進む。集落を出て国道に合流する手前に一里塚跡碑がある。雨の中座ることも出来ないので、立ったまま休憩を取る。
北杜市:七里塚(一里塚)
国道を進み尾白川橋渡って交差点の手前に「甲州街道古道入口碑、はらぢみち」と書いてある大きな道標があった。その脇から草道の古道を進む。
北杜市:台が原、甲州街道古道
相変わらず小雨が降っている。持っている地図はもうボロボロ、しみになったり一部は破れきた。16時20分ようやく台が原宿入口到着。
16時
北杜市:台が原宿入口
北杜市:台が原宿
北杜市:台が原宿本陣跡
台が原集落の中ほどから国道に戻る。国道に戻ると目の前が今日の目的地道の駅「はくしゅう」だった。
道の駅には大きな山口素堂の歌碑(目には青葉 やまほととぎす・・・)がある。素堂は明日行く教来石の生まれだそうだ。甲府市街に入るとき天尊躰寺にも素堂の歌碑があったて、その寺では山口家の墓がある。
北杜市:台が原宿、道の駅「はくしゅう」、山口素堂の歌碑
道の駅で40分ほど時間をつぶし17時39分のバスで韮崎駅に戻り、更にJRで塩崎駅まで戻る。塩崎から朝車を置いたアピタで買い物をし、風呂は道の駅「にらさき」に併設した「ゆ~ぶるにらさき」。泊まりは再びここまでまで移動し道の駅「はくしゅう」。
●データ
アルバム:甲州街道一人旅07<--クリック
費:車(家->JR塩崎駅:170km、高速:1870円)、車(JR塩崎駅->道の駅「はくしゅう」:25km)、バス(道の駅はくしゅう->韮崎駅:850円)、JR(韮崎駅->塩崎駅:190円)
食料費など:韮崎温泉(710円)、食料。飲料(1800円)
里程、万歩計:塩JR塩崎駅->韮崎宿(4.3Km:6202歩)、韮崎宿->台ケ原宿(道の駅はくしゅう)(19.2Km:32710歩)
甲州街道一人旅06(石和温泉、笛吹橋西から) ― 2015年04月24日 15時05分28秒
■石和温泉郷東入口(笛吹橋西)-->韮崎宿(JR塩崎駅)
今日は昨日と違い1日中平坦な道のりだ。甲府市内は花水木がちょうど見ごろを迎え、電線地中化の街並みとマッチし実に綺麗だ。甲州街道から少し寄り道をして甲府城に行ってみた。武田氏の居城のあった躑躅ヶ崎舘に比べあまりその名を知られてないと思う。実際行って見ると、徳川直轄領であり徳川親藩の城だけあって堂々としたものだ。小高い丘にめぐらした石垣は見事。市街地越しの富士山や南アルプスの眺望も素晴らしい。
●石和温泉(笛吹橋西)->甲府城(舞鶴城)->甲府柳町宿(2015-04-24)
石和温泉から見た富士山:
石和温泉から見た南アルプス:
車を駅前のイオンにおいて、午前8時バスで昨日の笛吹橋西まで戻る。土手沿いに400mくらい行くと土手下に笛吹権三郎の像がある。気持ちがいいのでうっかり笛吹川沿いに土手を進んでしまった、正しい道は権三郎像のところから右斜めに権三郎通りを行く。左後ろに富士山、右前方に南アルプスの山々が見える。
石和宿本陣跡:
途中で間違いに気づき、直角に土手と別れ本来の旧街道である権三郎通りに戻る。道なりに進むと大きな仁王門のある遠妙寺前に出る。ここの辺りから石和宿となる。本陣跡は駐車場になっていて、本陣を示す説明看板がフェンス越しに見える。
石和宿を出て山梨県青少年センターがある広大な敷地の武田信義館跡や山梨学院大学などの前を過ぎ2時間、甲府市外に近づく。JR身延線のガード下を抜け直角に左に曲がる。直ぐに100mもしないで右に曲がる。甲府宿入口の枡形である。さらに西に800m進むと再び枡形がある。この枡形のところに天尊躰寺というお寺があり「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の句碑があるというので見てきた。良く「目に青葉・・・」と言うが「目には青葉・・・」が正しいそうだ。
俳句はチョウ有名、でも山口素堂は知らなかった。
目には青葉・・・歌碑:
天尊躰寺を出て西に進む、中心街花水木の街路樹が満開である。桜の時に来れなかったが大満足。甲州街道はNTTの前、ここも枡形で左折し南に進む。しかし、NTT前を直進し、300m行ってから舞鶴通りを右折し北の甲府城(別名、舞鶴城)へ行く。
甲府市役所前:
舞鶴城、鉄門:
市役所前、県庁前を過ぎ、11時5分甲府城鍛冶曲輪門に到着。約30分場内を見学。場内ではボランティアの人が何人もいて、観光客に説明をしている。天守台から甲府市内もちろん富士山も南アルプスも一望できる。。(注、天守台は残っているが天守閣があったかどうか文献が見つからないので不明だという)。
甲府駅前、武田信玄之像:
城を後に30年くらい前に見たあの銅像を見るために甲府駅に向った。軍配を持ちどっしりと座って前を見つめる武田信玄像がある。当然といえば当然だが昔のイメージそのままだった。
●甲府柳町宿->韮崎宿(JR塩崎駅)(2015-04-24)
駅前から南に続く広い平和通り、ケヤキの青葉がもう出ているので日差しをさえぎり気持ち良い。相生歩道橋のところで旧甲州街道に合流し、左折で国道52号(美術館通り)を西に進む。
荒川橋を渡り道なりに進んでしまった。旧道は橋を渡ってすぐに右側に進む。間違いに気付いたが、引き返さずに旧宅街の狭い道を右折し、旧道に向う。丁度出たところが「上石田のサイカチ」の木がある。サイカチの木は河川敷きのような場所に育つ木なので嘗てはこの辺りも貢川の河川敷きのようなところだったらしい。
甲府市、上石田のサイカチ:
県道52号に出て少し行くと県立美術館、敷地内のイチョウの新芽が美しいので木陰で一休み。
県立美術館:
美術館を出て、静かな国道52号線をどんどん西に進む。JR中央本線の竜王駅前交差点過ぎ、旧甲州街道は竜王新町交差点で進路を北西に取る。
山梨県の道祖神は丸い石のものが多い。通常は河原にある直径20cm程度の石を台座に数個から10数個並べたものだ。竜王新町にある「下宿道祖神場」にあるのは真ん丸に削った大きな石が乗っている。
球形道祖神:
球形道祖神を見てからJR中央本線の踏み切り渡って300m位進むと、「左折すると信玄堤」の標識があった。約1km位西に釜無川が流れている。少し進むとゆっくりと上り坂になり300mくらい続く。これが結構キツくてヒイヒイし休みながら登る、赤坂という。30mか40m位登ったのか、途中振り返ると富士山が大きく見えた。
赤坂からみた富士山、石和温泉よりここの標高が高いことが分かる:
赤坂台運動公園や発電総合制御所などを左手に見ながら、台地にのようになっている場所を抜けると、下今井と言う地区になる。旧道の面影を残す少しゆるいカーブの小道となまこ壁の家が何軒も現れるところをゆっくり下って進む。
なまこ壁:
甲斐路で珍しい双対道祖神:
下今井地区をどんどん下って、中部横断自動車道の下、JR中央本線に下を連続して抜ける。ここにも球形道祖神があった。ガードを出ると旧道は中央本線路沿いに北西に進む。旧道と線路の間にある「泣石」を過ぎるとJR塩崎駅はもう近い。15時丁度。泣石には本当に水が流れた(涙を流した)跡が残っている。武田家滅亡の物語にかかわるいわれがある。
泣 石:
●データ
アルバム:甲州街道一人旅06<--クリック
交通費:車(JR石和温泉駅->家:140km)、JR(JR塩崎->石和温泉駅:240円)、バス(石和温泉->笛吹橋西:100円) 食費など:飲料、朝食(1550円)、昼食(800円)
里程、万歩計:石和(笛吹橋西)->石和宿->甲府柳町宿->甲府城->甲府柳町宿(8km+2km:15768歩)、甲府柳町宿->韮崎宿(JR塩崎駅)(9km:15793歩)
甲州街道一人旅05(下初狩宿から) ― 2015年04月23日 15時05分54秒
■下初狩宿-->石和温泉郷東入口(笛吹橋西)
桜を見ながら甲州路を楽しもうと4月8日を予定していた。しかし、直前のに5年ぶりの降雪があり笹子峠越えは無理と判断したので1ヶ月間が空いてしまった。甲斐路の桜を期待していたが代わりに、新緑、八重桜、花水木などを見れたので満足。
家を朝4時過ぎに車で出発し、国道16号で八王子へ、そこから中央高速に乗り大月ICまで行き、国道20号で初狩駅に7時25分着。適当な駐車場が無く車は駅前に止める。
●下初狩宿->中初狩宿->白野(しろの)宿->阿弥陀海道->黒野田宿(2015-03-23)
8時丁度駅前出発、100mほどで国道20号に出る。暫くは国道を歩く。初狩小学校をの入口のところに芭蕉の句碑がある。それをすぎて数分で中初狩宿本陣家、門の脇に明治天皇御小休遺跡碑が建っている。
芭蕉句碑:
本陣家:
20分ほど行いってJR 笹子駅入口を過ぎるともう黒野田宿になる。黒野田宿本陣は再建されたようで今も住んでいる様子が伺える。門の脇にはやはり「明治天皇行在所跡」碑が建っている。
本陣家 :
黒野田宿をでて1km位で国道は右に大きくカーブして笹子川を渡る。ここから旧甲州街道は、国道20号とは笹子峠を越すまでしばらく別れ県道212号に進む。橋を渡って100mくらいで直角に左に進むとまた橋を渡る。真直ぐの道を橋から200mくらい行って、今度は道標があって右手に笹子峠の山道の方に進む。実はこれを見落としてしまい県道を500mくらい進んでしまった。できるだけ旧道を歩くのが目的なので、引き返し旧甲州街道の山道に進む、11時5分。
笹子峠へ行く道標 :
●黒野田宿->笹子峠->駒飼宿-> 鶴瀬宿(2015-03-23)
山道に入ってから林の中は日が差さないので快適。木々の新芽は出たばかり、鮮やかなみどり色になるのはあと1週間くらいか。40分ほど歩いて「矢立の杉」に到着。ここで少し休憩。沢沿いに登る旧道は荒れていて厳しいしようなので、ここから少し登ったところにでて舗装された県道を進む。
さらに30分ほど行くとようやく県道の笹子トンネルが見えてきた。旧甲州街道はトンネルの脇からトンネルの上へ進む。ここから地図上ではたった300m、胸突き八丁で登らなければならない。
県道212号の笹子トンネル:
笹子峠 :
峠を過ぎ林の中を急な下り、途中で道を失い何時のまにか崖の上に出てしまった。落ち着いて当たりを見回すと崖の下の方、右後50m位先に橋のようなものあった。転ばないように慎重に橋まで戻り道を発見する。
14時、駒飼宿に到着く、本陣、脇本陣跡とも小さな空き地になっていてそれぞれ標識があるのみ。本陣跡には「明治天皇御小休所址」碑があった。宿場には往時の石垣も残る。また、かつての屋敷跡の庭先のようなところには見事な老松があった。
石 垣:
石 垣:
急な坂を下って宿場を抜けると中央高速道路が正面に見える。高速の下を抜けると国道20号線に出る。ここはもう鶴瀬宿である。本陣跡の標識が国道に面して立っている。鶴瀬宿では石屋を何軒か見かける。庭先に沢山の燈篭などが並べてあり、どれもこの辺りで産れた石だと思うが赤茶色の独特なものだ。
石 屋:
石 屋:
●鶴瀬宿->勝沼宿->栗原宿->石和温泉東入口(笛吹橋西)(2015-03-23)
鶴瀬宿から甲府盆地になるので比較的平坦な国道20号を行く。30分ほどで勝沼・柏尾坂古戦場に着く。小さな公園になっていて近藤勇の像がある。ここの近藤勇は今まで見てきたもの(中山道板橋、甲州街道日野宿)やTVなどで見る近藤勇のイメージとは大分異なる。ハンサムだ。
近藤勇 :
もう勝沼に入っいるので道の両脇はぶどう農園ばかり、公園を少し過ぎて旧道は国道と分かれて勝沼市街へと右に進む。300mくらいで上行寺という大きな敷地のお寺の前、この辺りから勝沼宿。
勝沼宿本陣家の脇には「遣り掛け松」がある。南の方200mに勝沼氏の館があるが疲れていたので行かなかった。勝沼氏は武田信玄の父、武田信虎の実弟の家系だそうだ。
勝沼本陣跡 :
甲州盆地に入っているのでほとんど平坦な道が続く、国道20号は勝沼バイパスがあるのでこちらは車があまり通らない。勝沼宿を出て2.5km下栗原交差点。この辺りが下栗原宿。辺りもぶどう農家ばかり。特に宿場の名残を残すものは無いが、少し広い空き地があって灯篭と、丸い石の道祖神があった。何か宿場に関係する場所なのだろうか、特に標識のような物は見当たらない。
空き地の道祖神 :
かなり疲れてきた。バスがあれば乗りたいと考えながら歩く。勝沼宿(JR勝沼ぶどう郷駅行き)や栗原宿(JR山梨駅行き)にバス停があったのだが、バスの時刻までは1時間以上待たねばならない。そんなんで道も平坦だしと思い歩き続ける。最悪の場合JR石和温泉駅まで行く覚悟をする。
歩き続けて9時間30分、17時30分笛吹橋に到着。橋を渡ればここはもう旧石和町。橋を渡って笛吹川の土手をちょっと行くとバス停があった。時刻表を見ると10分もしないでバスが来る。ラッキー、残り3kmほど1時間もあれば駅まで行けると思ったがバスで帰ることに決定。
笛吹橋西 :
電車でJR初狩駅まで戻り、再び車で旧勝沼町のぶどう丘へ。当たりはもう真っ暗、夜景を見ながら「天空の風呂」に入りビール、焼肉定食。20時30分まで仮眠し、ぶどう丘の駐車場で1泊。
●データ
アルバム:甲州街道一人旅05<--クリック
交通費:車(家->初狩駅:120km、高速:1350円)、JR(石和温泉駅->初狩駅:580円)、バス(笛吹橋西->石和温泉:100円) 食費など:飲料、おにぎり(1000円)、夕食(1650円)
風呂:610円
里程、万歩計:初狩駅->中初狩宿->白野宿->阿弥陀海道宿->黒野田宿(7.4km:10402歩)、黒野田宿->笹子峠->駒飼宿->鶴瀬宿(8km:20459歩)、鶴瀬宿->勝沼宿->栗原宿->石和(笛吹橋西)(12km:16760歩)








































































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